関係者コメント

≪球団社長・関係者≫
<根来泰周コミッショナー>
【NHK】
「議論を円滑に進めるため不備の多い野球協約をきちんとしていきたい。まずはパ・リーグ臨時理事会の議論を見守りたい」
(04,06,16)
【読売】
「先に抽象的なものを作ると空振りになる。両球団で合併内容を詰めてもらい、それをオーナー会議に認めてもらった後で、それに合うようなものを作るしかない」(04,06,16)
【朝日】
「反対する球団はないだろう。選手の振り分けなど条件が問題になる」(04,06,16)
【産経】
「世の中の流れでプロ野球も縮小し、足元を見直す時期にある。(統合に関し)反対する理由はない。一番心配な選手の問題がうまくいってもらわないと困る。パが5球団になり、その結果、1リーグになるとは誰も言っていない」(04,06,19)
【毎日】
合併を了承したというのではなく、検討することを了承したということ。合併も決まっていない段階なのだから、そんなこと(1リーグ制についての論議)ができるわけがない。物事には順序がある。これから合併について検討する、のだから。(04,06,21)


<小泉隆史オリックス球団社長>
【報知】
「合併について話し合いがあったのは事実。それに対して、うちがどのように意思表示したかは、今のところお話しできない」
発表後
「どちらから申し出たと言うことではなく、お互いの話し合いの中でこういう結論(合併案)に至った。(球界再編については)チームが判断することではなく、リーグとかプロ野球全体が考えることだから、何とも言えない。」
【毎日】
(合併が)大筋で了承され、当事者として喜んでいる。(加盟料の)免除について、ノーという答えはなかった。保護地域に関しては継続審議。選手については今後、煮詰めていこうということだった。合併するチームを魅力あるチームにさせて頂きたいと訴えた。(合併の具体的な話は)すべてこれから。(04,06,21)

<小林哲也近鉄球団社長>
【日経】
「これから合併の方向で話を詰める。具体的に話が動き始めたのはここ2週間ぐらい。今のところ近鉄としては合併の方向で一本化している。これから具体的な条件の話し合いをするが、11月に合わせて進めていくことになる。」
【ニッカン】
「理事会、実行委員会、オーナー会議など直近の会議から説明することになる」
【毎日】
 −−オリックスの宮内オーナーと合併について話し合ったのか。
 山口 野球界が不況で、合流して巻き返しを図ろうと合意した段階だ。宮内オーナーから最初に4月後半に話し合おうと言ってきて、連休明けに会った。
 −−球団経営を続けていくのは難しいのか。
 山口 公益企業なので、回収の見込みのない経営資源を野球に投入するのは、会社の性格上無理だ。
 −−合併が実現すると1球団減り、球界再編に進むと思うが。
 山口 野球界全体の問題であり、私どもが意見を述べる問題ではない
 −−近鉄が今後も経営にかかわるのか。また、合併で選手、スタッフに余剰人員が出るが、どうするのか
 小林 すべてはこれからの話し合い次第だ。チームには今後説明していく。
−−合併は売却が出来なかったからか。
山口 売却は買い手が必要。今の経済状況で買い手が見つかると思うでしょうか。

具体的な内容についてはこれから決めていきたいと思う。最終的にはファン、選手に十分納得してもらえるような形で進めたい。(実行委で)球界全体の問題として受け止め、今後話し合いをしていくという話で、ありがたく思っている。(04,06,21)


<峰岸進横浜球団社長>
【日経】
「今までと同じやり方をしていたら経営は成り立たないということだろう。他山の石とする。TBSは(横浜球団を)買ったばかりだから、そういう(球団売却などの)話はないと思う。


<星野好男西武球団代表>
【サンスポ】
「いまの時点で詳しいことは何も分からないし、コメントのしようがないが、パ・リーグにとっても大変なこと。17日の理事会で正式な話があるので、まずはそれを聞きたい」
【朝日新聞】
「5球団でリーグ戦をやるのは無理と思う。1リーグ? そうでしょうね」(04,06,17)


<小嶋北海道日本ハムオーナー代行>
【朝日新聞】
「現時点では当然5球団でやっていく。ただ今後、様々な問題でセの各球団に協力を仰がなくてはならないから、何とも言えない」(04,06,17)


<瀬戸山隆三ロッテ球団代表>
【毎日MSN】
「寝耳に水。それ以上のコメントは思い浮かばない。」(04,06,15)
「地域権については了解したが、「阪神が何かいうかもしれない」とも言った。選手の配分は私見だが、トップダウンで決めれば良いと思う。犠牲が最小限になるように全選手とまでは行かないが、球界として対応しなければならない。」(04,06,17)


<野崎勝義阪神球団社長>
【毎日MSN】
「1リーグ制の話になってくるかもしれないが、個人的な意見としてはプロ野球発展のためには2リーグ制が必要と思う。」
(04,06,15)


<倉島今朝徳ヤクルト球団常務取締役>
【毎日MSN】
「球団経営は人件費が上がって、苦しい。ヤクルトはオーナー、社長が今後も続けると言っているし、経営努力も続けている。」
(04,06,15)


<西川順之助中日球団社長>
【毎日MSN】
「どの球団も経営が苦しいのは事実だが、まだ詳細が不明で、コメントできない。」(04,06,15)


<伊藤一正中日球団代表>
【産経新聞】
「事情があるので経営が無理というものは仕方がない。ただ、早急に1リーグ制へというのは飛躍しすぎている。経営の根幹にかかわること。実行委員会で改めて説明があるだろう」(04,06,18)


<佐藤賢二福岡ダイエー代表>
【毎日MSN】
5チームによる試合編成は話題になったが、結論は出なかった。ダイエーとしての要望は伝えたが、議論はこれからだ。(04,06,17)


<豊蔵一セ・リーグ会長>
【産経新聞】
「きょうはパ・リーグの理事会の結論をうかがっただけで、それ以上でも以下でもない。セ・リーグとしてきょう初めて聞いたことで、21日の理事会で議題にする。1リーグ制など先の話をするつもりはない」(04,06,19)


≪選手・監督≫
<近鉄・梨田監督>
【スポニチ】
「僕らが考える問題でもない。野球で成果を挙げるしかない」
【読売】
「シーズンを半分残して迷惑をかけたという話があった。選手は、説明を受けたからといって納得できるものじゃないかもしれないが、(これを)区切りとしてやっていかないとね」(04,06,16)
【毎日MSN】
「大阪のチームはバファローズしかないから、なくなるのなら残念だ。とにかく残された試合を懸命に戦うだけです。」(04,06,15)


<オリックス・伊原春樹監督>
【報知】

「フロントから何も聞いていないし、きょう報道で知ったばかりでコメントのしようがない。現場は一生懸命やるしかない」
【毎日MSN】
「フロントとの話し合い? それはない。向こうからアクションがあるでしょう」(04,06,15)。


<オリックス・三輪隆選手会会長>
【報知】
「(合併が)まだ承認された訳じゃないでしょ? だから何もコメントできない」
【朝日】
「シーズン中のことだから、選手が動揺しているのは確か。今後も出来るだけ、会社側からの話を聞きたい」(04,06,15)
【MSN毎日】
「シーズンに集中するだけです。(合併に)なった場合はなった場合でまた考えればいい。(選手会としては)決まった時点でいろいろ考えたいですね。」(04,06,15)


<オリックス・谷佳知選手>
【報知】
「本当ですか? 全然知らないです」
【MSN毎日】
「コメントのしようがない。分からない。聞いたばかりだから。」(04,06,15)


<オリックス・山崎武司内野手>
【毎日MSN】
「バスの中でみんな大騒ぎしていた。このままいくと1リーグ制? そうなると大変だよ。うちらなんかは。」(04,06,15)


≪オーナー≫
<宮内義彦オリックスオーナー>
【報知】

「コメントする立場にない。われわれは毎日、会社同士の取引としていろいろなことをやっているが、すべての話は相手があることだから、信義の問題として、途中で何かを言える立場にはありえない。」
【日経】
「われわれの会社としては(経過は)申し上げない。問題が片付いて新しいお話ができるようになれば発表します。」
「「いずれにしろプロ野球界の繁栄を願っての動き。そしてファンサポートを失わないように、という考え」
【毎日】インタビュー記事
−−なぜ球団合併を決断したのですか。

 ◆協議の途中なので、一般論としてしか話せないが、プロ野球を考えるとき、ビジネスとして成立するかという観点と、ファンが燃えるような情熱で支持してくれるか、という視点が必要だ。最近はプロ野球に勢いがなくなり、ビジネスとしてこれでいいのかという状況になっている。もう一度燃え立たせるための方策は、1社だけでは無理だ。球界全体で考えなければいけない。

 −−なぜ球界に勢いがないのでしょうか。

 ◆ファンの気持ちの一部が米国大リーグに切り取られたことが大きい。日本のニュース番組は「本日のイチロー」は毎日報道して、日本のプロ野球の経過を伝えない。経営の観点から言えば、市場が縮小しているのに選手の年俸が上がり、厳しい状況になった。

 −−合併で球界の現状に一石を投じよう、との考えがあったのですか。

 ◆いや、別の目的を達成するために球団を使うという考えはない。あくまでビジネスベースで考えてのことだ。

 −−しかし、ファンにとってはプロ野球は夢。そこで採算という考え方を強調するのには違和感があるのでは?

 ◆おっしゃる通りだ。本来、ビジネスは背景に隠れ、表には出ないものだ。だから辛抱に辛抱を重ねてきた。しかしそれも限界にきた。

 −−目標は球団の黒字化ですか?

 ◆いや、日本のファンが最高に燃え立つことだ。燃え立っていれば、たとえ赤字でも知名度向上という意味で企業にマイナスではない。

 −−12球団は多すぎると思われますか?

 ◆米大リーグと同じ年俸なら明らかに多すぎるが、サッカーと同レベルでいいなら少ない。あくまでコストとの見合いで考えるべき問題だ。

 −−1リーグ制の待望論もあります。

 ◆日本のプロ野球は2リーグに分裂してからほとんど変化がない。米大リーグがチーム数を増やしたり、交流試合をやったり、毎年のようにめまぐるしく変化しているのと対照的だ。変化のなさで、ファンの「応援したいのに」という気持ちがマグマのようにたまった可能性はある。

 −−オリックスにとって、球団は今後も保有すべきものですか。

 ◆ファンの支持があればそうなる。なければ株主から何をやってるのかと怒られる。趣味で球団を持っているわけではない。ビジネスとしての効果が必要だ。(04,06,17)
【産経新聞】
「(本拠地2カ所案は)まだ確定したことではない。時間をかけないと結論は出ない」(04,06,19)


<田代和近鉄オーナー>
【報知】

「両社長の会見の通りで僕も意見は同じ。合併すれば球団が1つ減ることは事実だが、球界再編とか、そんな大それた予見はできない。(近鉄が)0%になるわけでもないし、すべてこれからのことですから」

<渡辺恒雄読売オーナー>
【報知】

「今後、近鉄、オリックス両球団の考えも聞き、根来コミッショナーのご意見をうかがいながら、7月7日のオーナー会議で議長としてオーナーの皆さんの見解をうかがいたい。その後のことは、根来コミッショナーのもとで野球協約の解釈、必要があればその改正を含めてまとめていただきたいと思います」
【産経新聞】
「合併球団はいい選手を70人とる、それで他の選手を分けなさい、というのが野球協約57条1項。ただ、同2項には支配下選手枠を80人に広げ、可能な限り救済するとしか書いてない。問題はそれをどう解釈するかだ。1リーグ? 5球団で試合をできると思う人がいるかね。プロ野球の置かれた環境を考えると、パはどうでもいい、の時代ではない」(04,06,19)
「選手の救済を他球団に頼む以上は、いいとこ取りは許されない。『いらない選手は他球団で』なんてのはバカなことだ。そんなめちゃくちゃを野球ファンは許さん」(04,06,19)


<久万俊二郎阪神オーナー>
【報知】
「関西の2球団だけに気になるが、今は成り行きを見守るしかない。パ・リーグが5球団になれば、2リーグ制の維持が難しいという問題が出てくるかもしれないが、球界全体として話し合っていく必要がある」

<砂原幸雄横浜オーナー>
【MSN毎日】
いずれオーナー会議で協議されると思う。その場を通じての話し合いを見守るしかない。(04,06,15)


<松田元広島オーナー>
【産経新聞】
「反対するつもりはないが、問題を整理して解決することが先決。一番の懸念は選手の雇用。再雇用のためのルールをまず決めるべきだ。大量解雇だけは避けないと。今の段階で1リーグ制の話は飛びすぎている」(04,06,19)


≪他球団監督・評論家・OB≫
<松原徹日本プロ野球選手会事務局長>
【朝日】
「合併は我々とも協議すべき問題。選手の雇用が確保されないのだから、現時点では反対だ」(04,06,16)

<王貞治福岡ダイエーホークス監督>
【報知】
「コメントのしようがない。びっくりしたとしかいいようがない。野球協約とかあるわけだし、見守っていくしかない。おれたちは(野球を)やるしかないんだから」
【毎日MSN】
「我々やファンの側の考えだけを押しつけるわけにもいかない。今後、議論してどんな話になるのか、我々としては見守るしかな「い。」(04,06,15)


<伊東西武監督>
【毎日MSN】
まったく考えていなかったこと。いい方向に進んでくれればね。現場は見に来てくれるお客さんのために一生懸命やるだけ。
(04,06,15)


<岡田阪神監督>
【毎日MSN】
11球団になったら、おかしくなるんじゃないか。見守るしかない。(04,06,15)


<山下横浜監督>
【毎日MSN]】
「経営的な問題もあるが、球団が減るのは寂しい。社会人の休部もあり、野球が好きでこの世界にいる者としては憂えている。(球界の)見直しは必要だが、いい方向に進むきっかけにしてほしい。」(04,06,15)


<ヤクルト・古田プロ野球選手会会長>
【毎日MSN】
「事情が分からないので、コメントできない。」(04,06,15)
「1リーグ制などの話が出ているが、その前にプロ野球としての仕組みをしっかり作らないといけない。そういう議論が尽くされているのか疑問。親会社が不振といって簡単に手放していいのか。球団を減らすことがいいこととは思わない。企業的な考えは分からないでもないが、プロ野球の経営はそういうものじゃない。命名権は駄目で、手放すのはいいというのもおかしい。合併するにしても選手の身分保障もしてほしいし、コーチやスタッフもいる。うちの球団も合併なんて話が(一部の)新聞に出ているが、現場のテンションが下がる。」(04,06,17)


<仰木彬元近鉄・オリックス監督>
【報知】

「両球団に長いことお世話になったのでどういう形であれ、1球団がなくなるのは寂しいし、複雑な心境。ただ、今パ・リーグが置かれた状況や経済事情を考えれば致し方ないのかなとも思う。両チームの関係者がいい状況に置かれることを願っている」

<太田房江大阪府知事>
【朝日】
「こう言っちゃ悪いですけど、高齢者ばかり。もっとオープンに議論してほしい」(04,06.15)
「ファンあっての野球ですから、プロ野球を盛り上げていくためにはどういう形がいいのか、みなさんの意見を聞くべきだ。オープンに議論することが将来のファンの獲得につながる。(オーナー会議がある)7月7日までにすべて決めてしまうなんて反対です」(04,06.15)


<矢田立郎神戸市市長>
【ニッカン】
「オリックスは阪神大震災後『がんばろう神戸』を合言葉にリーグ優勝するなど、復興に向け立ち上がる市民に大きな希望と感動を与えてきた」(04,06,15)


<東利夫パ審判部主任>
【スポニチ】
「これからどういう方向に行くのか、事態を見守っていかないと。実際審判間で不安はあるでしょう。人員削減になるのかも分からない状況ですし、選手と状況は変わらない」(04,06,19)


<井箟重慶元オリックス球団代表>
 −−球団の買収や譲渡ではなく、合併という形になりました
 「来るべきものが来たという感じ。経営に行き詰まった企業や銀行の生き残りをかけた合併が相次ぐ中、プロ野球で合併がいつ起きてもおかしくはなかった。ただ、近鉄の経営難は知られていたが、合併の相手がわたしの古巣とは予想できなかったが…」
 −−これからプロ野球の進むべき道は
 「球団経営が苦しいのは、日本という市場に12球団では多すぎたから。1リーグで8球団くらいが適当。さらに3つ減らすのは大変そうに思えるが、案外今までやせ我慢して言い出せなかったところが、今回の合併話に乗じて、『では、うちも』と削減や統合に手を挙げるかもしれない」
 −−まず、来季はどうすべきでしょうか
 「パ・リーグが5球団といういびつな形で戦うより、最初は10チームでもいいから思い切って一気に1リーグ制へ移行したほうがよいのでは。将来、さらにチーム数をしぼるときには関東、関西にチームが偏らないよう配慮すべきで、バランスを考えれば東北の仙台あたりに1チーム置いてもいいと思う」(04,06,20)

現在の場所
トップページ関係者コメント